2・30『フォースプレイ』
 バッターがランナーとなったために塁上のランナーが、規則によってその塁の占有権を失ったことが原因となって生じるプレイである。(7・08e)
「原注」最初はフォースの状態であってもその後のプレイによってはフォースの状態でなくなることがある。
例:1死満塁、バッターが1塁に強いゴロを放ったが、1塁手がこれを止めて直ちに塁に触れ、バッターをアウトにすればフォースの状態でなくなるから、2塁に向かって走っているランナーはタッチされなければアウトにはならない。従って1塁ランナーが2塁でタッチアウトになる前に、2塁、3塁にいたランナーが本塁を踏んだ場合には、この得点は認められる。しかし、これに反して、ゴロを止めた1塁手が直ちに2塁に送球して1塁ランナーをフォースアウトにした後、さらに1塁への返球でバッターもアウトにして3死となった場合には、2塁、3塁のランナーが本塁を踏んでいても得点とは認められない。
例:フォースアウトでない場合とは、1死ランナー1・3塁のとき、バッターは外野に飛球を打ってアウトになり2死となった。3塁に触れていたランナーは捕球を見て本塁を踏んだ。しかし、1塁のランナーは捕球当時離塁していたので帰塁しようとしたが、外野手からの返球で1塁アウトになり3死となった。この場合はフォースアウトではないから、1塁ランナーのアウトより前に、3塁ランナーが本塁に触れたと審判員が認めれば、その得点は記録される。