7・07『スクイズプレイの妨害』
 3塁ランナーが、スクイズプレイまたは盗塁によって得点しようと試みた場合、キャッチャーまたはその他の野手がボールを持たないで、本塁の上またはその前方に出るか、あるいはバッターまたはバッターのバットに触れたときには、ピッチャーにボークを課して、バッターはインターフェアによって1塁が与えられる。この際はボールデッドとなる。
「注1」キャッチャーがボールを持たないで本塁の上またはその前方に出るか、あるいはバッターまたはバッターのバットに触れた場合は、すべてキャッチャーのインターフェアとなる。特に、キャッチャーがボールを持たないで本塁の上またはその前方に出た場合には、バッターがバッタースボックス内にいたかどうか、あるいは打とうとしたかどうかに関係なく、キャッチャーのインターフェアとなる。またその他の野手の妨害というのは、例えば、1塁手などが著しく前進してきて、ピッチャーの投球を本塁通過前にカットしてスクイズプレイを妨げる行為などを指す。
「注2」すべてのランナーは、盗塁行為の有無に関係なく、ボークによって1個の塁が与えられる。
「注3」本条は、ピッチャーの正規の投球に基づいたときだけに適用される。しかし、ピッチャーの投球が正規の投球でなかったときは、ピッチャーにボークが課せられるだけでバッターには1塁は与えられない。
「注4」ピッチャーが投手板を正規にはずしてランナーを刺そうと送球したときには、キャッチャーが本塁上またはその前方に出ることは、正規なプレイであって、バッターがこの送球を打てば、かえってバッターは守備妨害として処置される。